【動画感想】言の葉の庭(2013年)★★★★☆【星4つ】

※少々ネタバレも含まれます。あくまで個人的な感想です。
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 キャッチコピーが"愛"よりも昔、"孤悲(こい)"のものがたり
さすが新海ワールドというべきか、今回も報われない恋の物語。

ただ、46分でこのストーリーは完成してしまっている。
上手にまとめられて、あとに残る余韻さえも薄らと消えていくような感覚がする。

主人公のタカオは靴職人になりたい15歳の高校生、一方のヒロインは27歳。
雨の日に出会う二人。タカオはユキノを、「会ったことがあるような気がするが初対面の人」と認識する。一方、ユキノは勤め先の生徒だと初めから知っている。

ユキノは心を病んだ休職状態の教師である。
さらにユキノの「別れた彼」は妻帯者だと思われる。
要するに職場で不倫関係にあった。

一方、勤労学生なタカオ。
雨の日に庭園で出会った、実は一回り年上の学校の先生。
純情少年が大人の女に心を奪われてしまう・・・。

雨の日の逢瀬を重ねていくうちに、女も彼に癒されていることに気付いたのだろう。
しかし、ハッピーエンドで結ばれて終わらないのが新海ワールド。
まあ、女教師と生徒、27歳と15歳が結ばれたら別の作品になっちまうかw

たぶん、秒速に近い感じの終わり方なんだろうと思う。
お互い想いを募らせた時期もあったけど、それぞれ違う人生を歩んで行って交わることがないという結末。だから新海作品は素晴らしい。失恋という形の、言いようのない無念さや悲壮感が後に漂わない。観た後、ハッピーエンドかバッドエンドかという括りに縛られていない。

27歳ヒロイン、心を病んで故郷へ帰る女教師。
12歳も年下と恋愛できないのは普通じゃないか。
年齢的にも、立場的にも、倫理的にも。

15歳主人公、人生も恋愛も経験不足の子供。
12歳年上の綺麗な女に憧れるのも普通じゃないか。

タカオが「もっと遠くまで歩けるようになったら会いに行こう」という言葉で終わる。
ユキノは故郷で教師として「再び歩き始めている」ので、この二人は結ばれない状態がベストエンドなんだろう。ありがちな恋愛かもしれない、ありきたりの結末かもしれないが、完成度が高い映像文学だと思う。

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